キャッチアップ広告とは? TVerなどでCMを検討する方へ
テレビで「もう一度見たい方はTVerで」と促されるようにTVerの知名度も一般的になりました。いまやテレビを持たず、スマートフォンやパソコンによるテレビ視聴も一般的になっています。このテレビ番組の見逃し配信を提供しているサービスのことをキャッチアップと呼びます。このキャッチアップサービスでの広告がキャッチアップ広告です。
このコラムでは、テレビ以外のデバイスからもテレビ番組をタイムシフト視聴できるテレビキャッチアップサービスと、その代表格TVerでのCMについて解説いたします。
目次[非表示]
- 1.キャッチアップサービスでのCMについて
- 2.キャッチアップサービスとは?
- 2.1.タイムシフトとは?
- 2.2.キャッチアップサービスの種類
- 2.3.TVerについて
- 3.TVerでのCMについて
- 3.1.テレビっぽい買い方の予約型広告
- 3.2.オンラインっぽい買い方の運用型広告
- 4.まとめ
キャッチアップサービスでのCMについて
- 本放送の後で好きな時間に視聴するタイムシフト視聴を公式にサポートしているのがキャッチアップサービスです
- TVerなどのキャッチアップは無料で放送されテレビとは異なるCMが放送される仕組み
- TVerでのCMはテレビCMとデジタル広告のふたつの特徴を併せ持つ魅力的な広告媒体
- この記事は3分で読めます
キャッチアップサービスとは?
CMの話をする前に、まずはキャッチアップサービスとは何かの説明をさせていただきます。キャッチアップサービスとは、テレビ番組のタイムシフト視聴を提供するサービスになります。
タイムシフトとは?
タイムシフトとは、放送をリアルタイムで見るのではなく後で好きな時間に視聴することです。録画機などで録画してから視聴することもタイムシフト視聴となります。
録画していなくても視聴できる方法として、インターネットでタイムシフト視聴できるサービスがあります。これらをテレビキャッチアップサービスと呼びます。
放送を見逃した人への救済措置の意味合いが強く、次回はリアルタイムで放送を見てもらう狙いから視聴期間は原則として放送から一週間になります。そのため見逃し配信とも呼ばれていました。
現在ではTVerでの再生数が重視されるようになり、テレビを見ている人に「TVerのお気に入り登録」をお願いすることも増えています。
なおラジオの場合、radikoのタイムフリーという機能でやはり一週間以内に放送されたラジオ番組を聴くことが可能です。
テレビについてはタイムシフト視聴する方法、テレビキャッチアップサービスが複数存在しています。
このようなテレビ番組視聴を主体としつつも、テレビ局が公式に広告付きで無料動画配信を行っているサービスのことを、ここではキャッチアップサービスと呼びます。
キャッチアップサービスの種類
キャッチアップには、各テレビ局が参加しているTVerと個別サービスがあります。
個別サービスは主にテレビ局のキー局、準キー局が運営しているものになります。まずは各局が実施しているサービスを列挙いたします。
主な各局個別サービス
- 日テレ無料! 日本テレビ
- TBSFREE TBSテレビ
- FOD見逃し無料 フジテレビ
- テレ朝動画 テレビ朝日
- ネットもテレ東 テレビ東京
- カンテレドーガ 関西テレビ
- ytv MyDo! 読売テレビ
- MBS動画イズム 毎日放送
- ABC見逃し配信 朝日放送テレビ
いずれも、そのテレビ局で放送されたものがタイムシフト視聴できるサービスとなります。
それに対して、TVerは上記すべてのテレビ局の番組が視聴できます。
上記以外のTELASAやHulu、FOD(PREMIUM)やGYAO、ABEMAなどでもテレビの見逃し配信を行うことがありますが、テレビ局によるサービスではなくそれぞれ個別の媒体となります。基本的に有料の動画配信サービスですので、ここではキャッチアップサービスとは異なるものとして扱わせていただきます。
TVerについて
テレビの見逃し配信の代名詞と呼べるサービスがTVerです。在京キー局5社が始めたこのサービスは今や在阪5局とNHKまでもが参加。TVerのアプリは2024年1月時点 の時点で7,000万ダウンロードを達成しました。
当初は見逃した人が見るものとして「見逃し配信」と呼ばれていましたが、今は「もう一度見たい人」や見逃さないようにお気に入り登録するものとなっており、見逃し配信という言い方は少なくなっています。
2024年1月時点での再生回数は月間4億回を突破。
コネクテッドテレビでの再生数も1億を超えており、もはやテレビ番組を見る手段としてTVerは一般的なものになりました。
TVerでのCMについて
TVerのCMはテレビ局で放送されたときのCMとは別のCMになります。TVerへの広告出稿とはどのようなものなのでしょうか。
TVerでのCMの購入方法は、大きくふたつに分かれます。
テレビっぽい買い方の予約型広告
わかりやすいのがテレビ局とジャンルを選ぶ買い方でしょうか。日本テレビのドラマや、テレビ朝日のバラエティ、テレビ東京のアニメなどテレビ局と番組を選ぶことが可能です。通常のテレビCMを放送するとしたら高額になってしまう番組でも、キャッチアップでなら安価から実施可能です。どうしてもCMを流したい番組があるけれど、通常のテレビCMは予算的に厳しいときにもおすすめです。
他にも以下のような指定が可能です。
- 地域、性別、年齢層によるターゲティング
- スマホのみ、PCのみなどデバイス指定
- 番組の冒頭や途中などのポジション固定
- クリックを誘導させるクリッカブル
コンテンツはテレビ番組ですが、オンラインならではのCMが実現できます。
オンラインっぽい買い方の運用型広告
YouTube広告に近いターゲティングができるのが運用型広告。テレビ局や番組ではなく、地域、性別、年齢層だけでなく細かいターゲットの属性を指定してCMが流れます。例えば自動車に興味がある人のみに配信するなど、テレビ局を横断して興味関心によって配信することが可能です。
他にも以下のような指定が可能です。
- 曜日、時間帯指定
- 1日あたりの広告接触回数の上限値
- リターゲティング表示
- スマホのみ、PCのみなどデバイス指定
- 天気連動配信
他にもいろいろな設定が可能です。テレビ局や番組にこだわるのでなければ、融通の効きやすいこちらがおすすめです。
予約型広告と運用型広告の金額の目安については下記のリンク先に記載しています。
まとめ
テレビキャッチアップサービスにおけるCMのまとめです。
- テレビでの放送から遅れて好きな時間帯に視聴することをタイムシフト視聴という
- タイムシフト視聴を公式にサポートしているのが見逃し配信とも呼ばれるキャッチアップサービス
- テレビキャッチアップサービスを代表するのがTVer
- TVerのCMは本放送とは別のCMで買い方も複数あり比較的安価での出稿も可能
- テレビ局公式のサービスのためコンテンツがテレビ番組なのでブランディング面で安心
- TVerでのCMはテレビ局や番組を指定することができてテレビ局を横断することも可能
- デジタル広告でもあるTVerのCMならユーザーの細かい属性で配信することもできる
テレビCMでいいのではないか、またはYoutube広告の方がいいのではないか。そういったこともふまえた検討が必要かと思います。
その戦略を一緒に検討させていただきます。
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