GRPとは? 例をつかって計算方法を解説。スポットCM検討の流れも


スポットCMの投下量を表すのがGRPです。スポットCMの費用は放送した回数や放送された秒数ではなく、GRPによって決まります。そのためGRPを理解せずには、スポットCMを検討できないといえるでしょう。

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このコラムでは、スポットCMの検討に必要不可欠なGRPについて解説いたします。

目次[非表示]

  1. 1.GRPについて
  2. 2.GRPの意味
    1. 2.1.GRPとはなにか
  3. 3.スポットCM検討の流れ
    1. 3.1.放送局を選ぶ
    2. 3.2.放送パターンを選ぶ
    3. 3.3.GRPを決める
    4. 3.4.GRPに到達するまでCMが放送される
  4. 4.スポットCMを考えるとき考慮するのはGRPだけでいい?
  5. 5.効果が出るGRPの量は?
  6. 6.まとめ
    1. 6.1.GRPについてのまとめです

GRPについて

・スポットCMの投下量を示すGRPについての説明です

・この記事は5分で読めます


GRPの意味

タイムCMは番組の枠を提供という形で購入します。それに対しスポットCMというのはGRPで購入します。GRPというのはGross Rating Pointを略したもので、延べ視聴率と訳されます。スポットCMを検討する際に、このGRPというものが何かを理解する必要があります。

GRPは世帯視聴率を基にした世帯GRPと、個人視聴率を基にした個人GRP/TRPがありますが、このコラムでは世帯GRPについて記載していきます。

なお、全国的にはまだ世帯GRPを使用している局が多いのですが、関東キー局や関西の准キー局は個人視聴率での購入に切り替わっています。

視聴率のことは事前に理解しておく必要がありますので、事前に下記のコラムを一読ください。


  【テレビCMコラム】視聴率について | CMの窓口 テレビCMを検討するなら欠かせない視聴率の基礎知識について解説いたします。 CMの窓口



GRPとはなにか

GRPとは、スポットCMが放送された際のそのCMの視聴率を合計したものです。

CMを一回だけ放送するとして、視聴率1%のCMと視聴率10%のCMが同じ値段では不公平ですよね。10%の視聴率のCM一回は、1%の視聴率のCMの10倍価値があるはずです。なので、視聴率の合計値で金額が決まります。

インターネット広告でクリック数によって金額が決まるように、スポットCMでは何回そのCMが見られたと思われるかで決まるということですね。1人が10回クリックしても、10人が1回クリックしても同じ10クリックであるのと同様に、GRPは1世帯で10回映っても10世帯で1回映っても同じ価値となっています。

極端な話をすると視聴率1%で100回放送しても、視聴率100%で1回放送してもGRPは100%となりますが、延べ視聴率としては同じ数値であり、同じ広告価値だとしています。なので、このGRPによってどのくらいCMが見られているか判断しています。

テレビ局からスポットCMを買う場合、このようにGRP100%とかGRP300%というように買付を行います。スポットCMを購入するイメージがしやすいように、例え話で説明いたします。


スポットCM検討の流れ

スポットCMを放送するとして、簡単に流れを説明していきます。


放送局を選ぶ

まずはテレビCMを放送するテレビ局を決めます。ここで放送されるエリアが決まります。複数選ぶこともありますが、ここでは一局にします。


放送パターンを選ぶ

テレビ局によってエリアを決めたのち、放送パターンによるターゲティングを行います。

放送パターンについては、下記のコラムをご確認ください。

  【テレビCMコラム】テレビCMのターゲティング方法とは? | CMの窓口 テレビCMのターゲティング方法であるスポットCMの放送パターンについて具体的な例を使って解説いたします CMの窓口



GRPを決める

GRP1%の価格をパーコストと呼びます。ここでは仮にパーコストが1万円でGRP400%のスポットCMをするとします。

1万円×400=400万円

となり、スポットCMの費用は400万円となります。

これがスポットCMの購入方法となります。

もし予算が100万円だった場合、GRPは100%に減らすことになりそうです。GRP100%で十分な効果が得られるかどうか再検討が必要となります。

もっと多くのGRPが必要ということであれば、テレビ局や予算を見直すことになります。


GRPに到達するまでCMが放送される

400%を買い付けたら、そこに到達されるようCMが放送されます。基本的には事前に直近の視聴率を参考に、どのCM枠で放送されるかという予定が提示されます。

フリースポットと呼ばれる購入方法の場合は、事前に放送枠を知らされずに放送されていきます。視聴率2%の番組に200回放送されるかもしれませんし、視聴率20%の番組に20回放送されるかもしれませんね。

最終的にどういった時間帯で放送され、どのくらいの視聴率だったのか、放送確認書というレポートで確認します。これがスポットCMの一連の流れになります。

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スポットCMを考えるとき考慮するのはGRPだけでいい?

大量にCMを投下する場合はGRPだけでも良いかもしれません。大体の人が知っているという状態にまで到達するためです。

そうでない場合はGRPだけでは不十分かもしれません。というのも記載しているとおり延べ視聴率の合計値です。具体的にどう放送されるのでしょうか。

GRP100%の場合、仮にですが視聴率5%の番組で20回放送されたとしましょう。ひょっとしたら20回全部見る人もいるかもしれません。この人にとっては「何度も見て覚えたCM」になりますが、ほとんどの人は見たことがないものになります。

逆に視聴率50%の番組で2回放送されたとすると多くの人が目にします。ただし、そのCMを認知するかというと難しいかもしれません。一般的には3回見ないと認知されないと言われています。GRPはCMのボリュームを表す指標ではありますが、その内容はさまざまということですね。

テレビ局では放送前にスポットCMが放送される時間帯の予定を立ててくれます。これを「線引き」と呼ぶのですが、上記のことを考慮して、確認しましょう。


効果が出るGRPの量は?

どのくらいのGRPなら効果が得られるか、というのはよくある質問ではありますが、簡単には答えられない質問でもあります。地域にもよりますし、期間にもよります。

また、CMそのもののインパクトや起用しているタレントの知名度、話題性なども重要な要素となります。

とはいえさきほど大量に投下すればという記述もしておりますので、指標として記載いたします。GRPが3000%を超えるくらいCMを投下すれば、そのエリアの過半数の認知度が得られるという結果が出ています。さまざまな条件によって変わる数値ですので、あくまで参考の数値としてお考えください。

GRP400%が効果のある目安と言われていた時期もありますが、GRPによる効果も対象となる製品やサービスによって異なりますから、どのくらいのCM認知率が必要であるのかということも考えなければなりません。一度見ればわかるようなわかりやすいものと、何度も見ることでようやく理解されるものがあります。

しかしながらやはり、少ないGRPでは効果が現れにくく、多ければ効果が出やすいことは間違いありません。


まとめ


GRPについてのまとめです


  • スポットCMを購入する単位がGPRで延べ視聴率をあらわす
  • スポットCMの費用はGRPとパーコストを掛けたもの
  • GRPはCMの投下量を示す大事な指標だがよほど大量に投下するのでなければターゲティングやフリークエンシーも考慮する必要がある

視聴率のこと、GRPのことはスポットCMを行う場合必要な知識です。しかし、記載したとおり視聴率も時代によって変化しています。

スポットCMを検討される場合は、お気軽にCMの窓口にお問い合わせください。

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