YouTubeとテレビキャッチアップの違い
TVerを始めとする、テレビ番組を好きな時間に視聴できるサービスのキャッチアップ。そのキャッチアップとYouTubeはどちらもスマホやタブレットなどの端末で、無料で見ることが出来る動画サービスです。
このコラムでは、その二つの違いと、CMを出稿する際のポイントについて解説いたします。
目次[非表示]
- 1.YouTubeとキャッチアップの違いについて
- 1.1.まずは共通点から
- 2.それぞれの特徴
- 2.1.YouTube広告の特徴
- 2.2.キャッチアップCMの特徴
- 3.それぞれのメリット
- 3.1.YouTube広告のメリット
- 3.2.キャッチアップCMのメリット
- 4.まとめ
YouTubeとキャッチアップの違いについて
・YouTube広告とテレビキャッチアップサービスCMの違いについて解説します
・この記事は3分で読めます
まずは共通点から
利用者にとっては共通点ばかりと言えるでしょう。無料で手軽に、スマホなど好きな端末で、好きなときに、好きな動画を見る事ができます。
テレビキャッチアップサービスにはTVer以外にも各テレビ局が用意しているものなど複数あります。中にはAbemaTVやGYAOのようにオリジナルコンテンツが豊富なものもありますし、最近はYouTubeにも有名人が多く出演していることもあり、ひょっとしたらあまり違いについて意識していないかもしれません。
それでは広告主という視点で考えてみましょう。テレビなどに比べると比較的安価で始められること、デジタルメディアの特性としてターゲティングが細かく出来ること、視聴行動データなど広告効果が取得出来る点は同じといえそうです。
それでは広告をする立場においてのそれぞれの特徴をあげていきます。
それぞれの特徴
YouTube広告の特徴
YouTubeは全世界20億人がログイン済みといわれ、日本でも毎月6000万人以上が利用している巨大メディアです。※
※1 Google社による 2020年3月時点
テレビは見ないけれどYouTubeは見るという人も増えています。その点でテレビCMではリーチできないターゲットにもアプローチ出来ることが特徴のひとつになります。
そして基本的には動画が自由に、大量にアップロードされているものです。コンテンツとしてはさまざまなものがあり、視聴者に対しどのような動画に広告が再生されるかはわかりません。
見たいコンテンツを見ているターゲットに対して、ユーザー属性や行動、見ているサイトのコンテンツ内容に基づいて広告を表示するというのはリスティング広告やディスプレイ広告のようなWEB広告と同じ考え方になります。
上記のことからGoogleのデータを使用して配信できるWEB動画広告とも言えるでしょう。
YouTube広告の基礎については下記のコラムを御覧ください。
キャッチアップCMの特徴
TVerに代表されるテレビのキャッチアップは、配信される動画コンテンツがテレビ番組であることがYouTubeとの大きな違いです。つまり、あくまでも普段はテレビで見ている人への補足の意味合いが強くなっています。
見逃してしまったものを見たいという意欲をもっているので、ターゲットそのものはテレビ番組の視聴者とあまり変わらないことになります。
広告としての特徴はテレビと同様のコンテンツ、つまりテレビ番組に対して広告を出すことが出来ることです。地上波であれば高額になってしまうテレビ番組へのCMが比較的安価で検討できます。
キャッチアップの予約型広告なら特定の番組や特定のテレビ局を選ぶだけでなく、ドラマやアニメなどジャンルを指定してテレビ局をまたいで選ぶ事もできます。
上記のことからかなりテレビCMに近い考えで広告を打つことになるかと思います。
キャッチアップのCMについては予約型と運用型があります。詳細については下記のコラムを御覧ください。
それぞれのメリット
YouTube広告のメリット
単純にCPMが安くなっています。同じ金額で多くのインプレッションを得ることが最重要であればYouTubeの方に分があります。
※CPMは広告が1000回表示された際の金額
しかし一番のメリットは広告メニューが豊富なところでしょうか。
ウェブサイトへの流入を目的とする場合はアクションに繋がるよう最適化される広告。ブランド認知とリーチが目的なら6秒以内のバンパー広告など、いくつものメニューから選ぶことができます。
YouTubeは広告出稿前の審査が比較的短期間で済むことが多いのですが、キャッチアップはテレビ番組への広告になるため広告の審査や期間がある程度かかります。
一言でまとめると、手軽に安価でも始めやすく広告の種類も豊富で購入しやすいところが魅力となるでしょうか。
キャッチアップCMのメリット
スキップされにくいメリットがまずあります。テレビを見ているときはCMをスキップすることができないので、テレビ番組を視聴しているときのCM閲覧は抵抗が少ないのかもしれません。
そのため視聴完了数というCMを最後まで見てもらえる確率は、圧倒的にキャッチアップの方が高いというデータがあります。
また、YouTubeは良くも悪くも玉石混交な動画が再生されますので、企業イメージに適さない番組内容や、コンテンツ内にCMの考えと沿わない発言がある場合も考えられます。キャッチアップはテレビ局の基準をクリアしているコンテンツになりますので、安心して広告を流すことができるでしょう。
ドラマやバラエティ番組を見るときに映像を見なかったり、音声を切っていることはまずありませんから、そういった可能性が低いこともメリットでしょう。
一言でまとめると、出稿したい番組を選べたりデジタルならではのターゲティングをしつつもテレビCMのように映像広告を見てもらえるというところでしょうか。
まとめ
YouTube広告とキャッチアップCMの違いのまとめです。
- YouTube広告の方がCPMが低い
- キャッチアップ広告の方が完全視聴率が高い
- YouTube広告の方が広告メニューが豊富で目的に合わせて選ぶことが出来る
- キャッチアップはテレビ番組を指定してCMを打つことが可能
- YouTube広告はキャッチアップに比べ出稿までの期間が短く済む事が多い
- キャッチアップはテレビ放送できるよう審査されているのでブランディング上も安心
CMを映像として見てもらいたいときはキャッチアップ。リーチやアクションを重視するならYouTubeという考えも一つですが、目的や予算、達成目標などによって答えは違うものになるでしょう。
また、共通点が多いことも確かですからどちらかを選択せずに両方試してみるのもいいかもしれません。
上記のようなことも含めて、広告のプロと一緒に検討いたしませんか。
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